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2008年8月 9日 (土)

虚空の旅人を堪能する

Kokuu_3

今、私が楽しみにしている本のひとつに、上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズがある。

その最新刊、シリーズ第4巻にあたる「虚空の旅人」が先日、8月2日に新潮文庫から発売された。

前回の「夢の守り人」が発売されてからどのくらいたっただろうか、長いこと待たされたがやっと手に取ることができた。

待たされた甲斐があって今回もとてもおもしろく、買ったその日のうちに、翌日の仕事のことも忘れ、一気に読み終えてしまった。

今までに読んだ守り人シリーズすべてに言えることだが、この物語は世界観がとてもよくできていて、まるで現実のどこかの国の伝説を扱っているような気がしてくる。

今回の虚空の旅人も例に漏れず、地名、言葉、道具など、守り人シリーズ独自の世界がとても細かく設定されている。

たとえば、ちゃんと用語集がついていて、

「アッカル」・・・・・・サンガルの果物。魚の切り身と和えるとおいしい。
「ログ」・・・・・・・・・時間の単位。
「ロッカリーナ」・・・花の香りをきかせた酒。
「ハノラール」・・・・夕暮れに咲く甘い香りの花。
「スル貝灯」・・・・・スルという橙色の大きな貝でつくった風除けの中に、
           ろうそくを立てた照明具。

といった具合である。

物語の内容が面白いのはもちろんのこと、こういった設定の作り方が、私が守り人シリーズに惹かれる理由のひとつだろう。

最初は物語独自の言葉をおぼえるのが大変で、難しく感じてしまうこともあるのだが、慣れてくるとこの独特の用語がとても魅力的に感じられ、そのうちどんどん物語に引き込まれていくのである。

ともかく、今回の「虚空の旅人」も充分に堪能させてもらった。

しかしひとつ気になることがある。
それは本のオビに、「シリーズ第5巻来夏刊行予定」と書いてあることだ。

来夏って、来年の夏・・・。まだ1年も待たなければいけないのか・・・


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